研究者支援国際学会出席旅費支援

公益財団法人宇宙科学振興会では、これまで宇宙科学の分野で優れた若手研究者の国際学会参加費用の支援を行ってまいりましたが、近年は、大学及び研究機関などを退職後も、活発な研究を行っておられるシニアの研究者の方に対しても、合わせて支援を行っております。年2回、2月末日(4月~9月開催分)と8月31日(10月~翌年3月開催分)を応募の締め切りといたします。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外で開催される国際学会についてもリモートで開催される場合や現地開催で予定された学会がリモートでの開催に変更される場合が増えています。このため財団では新型コロナウイルス感染症の影響が避けられない当分の期間、下記募集要項の「応募の制限」、「助成の対象となる経費」、について助成の範囲を広げる措置をとります。詳しくは下記募集要項の「お問い合わせ・申請書及び成果報告書の送付先」の前段に示した「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた国際学会に対する支援について」の項を参照ください。

募集要項

支援対象

若手研究者もシニア研究者も宇宙理学(飛翔体を用いた観測、探査、実験に関連する理学研究)及び宇宙工学(宇宙航空工学を含む)に関する独創的・先駆的な研究活動を行っており、その成果を国際学会で発表することを希望する方を対象とします。国際学会は海外で開催される国際学会を対象とします。

若手研究者は、35歳以下(当該年度で4月2日生まれ以降の方々に限る)の大学・研究機関の教職員及び大学院学生で、国際学会・国際研究集会で論文発表が原則として確定している方を対象とします。

シニア研究者は、大学及び研究機関を退職し、海外旅費の取得が困難である63歳以上の方で、国際学会・国際研究集会での論文発表が原則として確定している方、または、国際学会・国際研究集会に際して、その会議で組織委員、座長などの主要な役割を依頼されている方を対象とします。

論文発表採択が未確定の場合でも申請できますが論文発表が条件となります。この場合論文発表採択確定の通知を提出頂いた後に助成金を支給することになります。また、募集の対象期間であるが、国際学会組織委員会が参加登録を開始していない場合は、発表予定の論文が完成している場合は、その旨発表論文概要に記載の上応募できます。この場合採択者には、①参加登録開始後論文を投稿しそれが受理されたこと、②その論文の発表が採択されたこと、を示す通知を事務局に提出していただいた上で助成金の支給をすることとなります。財団で採択した場合も、投稿論文の発表の採択確定の通知が出ない場合は財団の助成を辞退していただきます。

応募の制限

他の機関との重複応募はかまいませんが、助成金の重複受領は禁止します(その場合はその旨申請いただき一方を辞退していただきます)。また、過去に本財団より一度助成を受けた経験のある方は、再応募の資格はありません。

若手研究者の応募にあたっては、大学・研究機関等の所属長(学生の場合は指導教員)の承諾を得てください。なお、応募者が多数のため、同一指導教員からの大学院学生の申請は1名に絞ってお申し込み願います。

なお、助成金は国際学会出席を目的として応募者個人に支給されます。応募者の所属する機関に寄付金名目で振り込むなどの目的に反する支給は致しませんのでご了解ください。

なお、シニア研究者の場合は、大学・研究機関等の所属長の承諾書は不要です。

募集締め切り

8月31日:該当年10月から翌年3月の期間に開催初日が予定される国際学会への参加
2月末日:該当年4月から9月の期間に開催初日が予定される国際学会への参加

助成金額・件数

1件につき10~30万円。
年間10件程度。
領収書の提出は不要です。
振込先口座は原則的に申請者本人の日本国内の口座とします。
申請者所属機関の管理は当財団としては不要です。
尚、当財団からの寄附金としての助成は致しかねます。

助成の対象となる経費

国際研究集会に参加するために必要な旅費の一部(主に航空運賃、ただし滞在費及び学会登録費についても財団内規の上限内で考慮)

出張中の事故等について

出張中の事故・傷害・病気については、当財団では責任を負いかねますので、保険加入などの対応されることをお願いいたします。

申し込み方法

お申込みは当財団のホームページより申請書書式をダウンロードし、必要事項を記入の上、必要な添付書類とともに期日までに当財団事務局宛にE-mail(下記メールアドレスadmin@spss.or.jp宛)にて提出して下さい。
E-mailに添付いただく電子ファイル書類が大容量資料(1MB以上)の場合はPDFファイル形式が望ましいが、それ以外は(Microsoft Office)Word形式(拡張子.doc)でも結構です。 ただし、やむをえない場合には電子ファイルの代わりに書類の印刷コピーの郵送(下記住所宛)も受理します。なお、メールの件名(タイトル)又は封書の表書きには「国際学会出席旅費支援申込書在中」と明記のこと。

国際学会出席旅費支援申請書

こちらから、PDFファイルかDOCファイルの一方をダウンロードしてください。 もし、ダウンロードできない場合は、事務局までご請求ください。

その他必要となる書類

1.論文発表を予定する国際学会・国際研究集会のパンフレット(1部)ウェブ・ページのコピーでも可。
2.論文採択を証する文書の写し(1部)メールのコピーでも可。本人の発表論文タイトル、氏名の記載されたプログラムのコピーも可。応募締切りに間に合わない場合は、後日郵送可。
3.エコノミークラス正規割引運賃で積算した航空運賃見積書(1部)旅行代理店が作成し、担当者印のあるもの。
 ネット上で旅行代理店等から取得した航空運賃見積書でも可。

提出書類のファイル名について

事務的な処理を円滑に行うため、ファイル名は原則以下として下さい。

旅費支援申請書_申請者氏名
学会パンフレット_申請者氏名
論文採択通知_申請者氏名
航空運賃見積書_申請者氏名

お申し込みから成果の報告まで

1.申請者:事務局へ申請書の送付
2.財団:助成審査会(締切日から約3∼4週間後)にて申請書の審査
3.財団:採否の通知(文書・全員)
4.財団:助成金の振込(出発日の2∼4週間前、ただし該当国際学会が適用期間の初頭に当る場合は振り込みが出発の直前になることがあります)
5.申請者:国際学会出席・発表の成果の報告書を発表後1か月以内に提出

国際学会旅費支援事業 申請から助成までの流れ

成果の報告について

帰国後1ヶ月以内に成果報告書を事務局宛にメールでお送りください。報告書は学会名(和文および英文)、開催日時、開催場所、発表者所属、職(身分)、氏名、を書き、1,200字程度のワード文書で作成し、学会・会場の様子など、可能ならばご自身の発表の様子を含め、写真のファイルを2∼3枚そえてご提出ください。(詳しくはホームページのこれまでの例をご参照ください)。いただいた報告書は編集後財団の採択者・報告書のページに掲載いたします。ファイル名は、成果報告書_氏名、成果報告書写真1_氏名、成果報告書写真2_氏名、などとして下さい。

なお、オンライン参加で参加費のみの支援を受けた場合も、開催後1ヶ月以内に成果報告書を事務局宛にメールでお送りください。この場合の報告書は、学会名(和文および英文)、開催日時、主催者、発表者所属、職(身分)、氏名、に加え、学会の様子やご自身の発表の様子、感想等を数百字程度で記載ください。いただいた報告書は編集後財団の採択者・報告書のページに掲載いたします。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けた国際学会に対する支援について

(1) リモートで開催される国際学会(海外の団体が主催する航空運賃を伴わない国際学会)についても学会参加費については助成対象とします(上限5万円)ので、申請を受け付けます。リモートで開催される国際学会での学会参加費の助成は1回のみとします。ただしこの学会参加費の助成を受けた場合でも、海外で開催される航空運賃を伴う国際学会に参加するための助成の再申請は可能とします。

(2) 申請時は現地開催で予定された国際学会について、参加の助成が決定したのち延期になった場合、開催が当該年度内であれば予定通り助成金をお支払いします。年度を越す場合は辞退扱いとなりますが、航空運賃のキャンセル料が発生する場合はキャンセル料を支給します。

(3) 申請時は現地開催で予定された国際学会について、参加の助成が決定したのち開催がキャンセルとなった場合あるいは当該年度のリモート開催になった場合で、航空運賃のキャンセル料が発生する場合はキャンセル料を支給します。また当該年度のリモート開催に参加される場合は学会参加費については助成(上限5万円)を行います。

お問い合わせ・申請書および成果報告書の送付先

〒252-5210 神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1
公益財団法人宇宙科学振興会 事務局
E-mail:admin@spss.or.jp

お問い合わせにつきましてはメールにて承ります。

支援実績